翻訳をプロに任せる|翻訳会社は専門分野と料金で選ぶ

翻訳をプロに任せる|翻訳会社は専門分野と料金で選ぶのがおすすめ

翻訳会社とは

翻訳会社とは、単語や文章などを他言語に変換するサービスを提供する会社です。

単なる翻訳だけではなく、校正やリライトまで対応する場合、さらには編集やレイアウトデザインまで手掛けることもあります。

翻訳のサービスは「ビジネス」だけではなく、「法律」「医学」「政治」「教育」など、様々な専門分野でも利用されます。

英語や中国語などのメジャーな言語での対応がポピュラーですが、特定の言語に特化したニッチなサービスを提供する会社もあります。

通訳会社の違い

翻訳と通訳は混同されがちですが、まずサービスの提供手段が異なります。

翻訳は主に文書ですが、通訳は即時性があり、ほぼリアルタイムで提供される音声です。

さらに求められる正確性にも差があります。

通訳はその場のコミュニケーションの補助的性格ですが、翻訳は誤訳が致命傷になるため、絶対的な正確性が求められます。

新たな翻訳サービス「AI翻訳」

自然言語処理の進展に伴い、ある言語を別の言語に変換する「機械翻訳」が台頭してきました。

「Machine Translation」 を略して「MT」とも呼ばれるサービスです。

Google翻訳などもこの一種で、すでに身近な存在になっています。

近年、この機械翻訳はAIを活用したニューラル機械翻訳(Neural Machine Translation、NMT)でさらに進化し、翻訳精度が飛躍的に向上しました。

いずれAIによる同時通訳が可能になる日も来るでしょう。

翻訳料金

翻訳サービスで気になるのは料金です。

翻訳する文章の長さや難易度、翻訳が必要なドキュメントの種類、翻訳が必要な言語の組み合わせ、締切日や納品日、修正や校正の有無、翻訳者の資格や経験、翻訳会社や個人の経験や信頼性などにより金額は大きく異なるので、一般的な目安はありません。

会社により価格帯も異なるので、複数社からの相見積もりがおすすめです。

各社から提出される価格を比べる際に多角的な検討が必要です。

また、オプション料金が追加されるケースもあります。

適正価格

一般的に翻訳した文章の文字数×単価で計算されますが、「言語や難易度」「文章の種類 (商業文書、専門文書、WEBサイトなど)」「文章の長さ」「期日や緊急性」「翻訳者の資格や経験単価」「対象分野や用途」などによって、最終的な価格が決められます。

オプション料金

翻訳の質を向上させるためにはネイティブチェックが重要になりますが、これがオプション設定になっている場合があります。

「格安」には注意が必要

翻訳サービスの場合、クオリティと料金が比例することが多いでしょう。

コストを優先し、格安の翻訳会社を選んでしまうと、肝心の品質が担保されない可能性があります。

事前にクオリティチェックをしたい場合は、無料トライアルの有無を確認します。

これが可能であれば、安かろう悪かろうは回避できます。

翻訳会社選びのポイント

翻訳分野の専門的

医療や技術職、アカデミアなど専門知識が必要な分野には、そこに精通した翻訳者が不可欠です。

各業界の独特なニュアンスや言い回し、言葉の違いなどを汲む必要があるため、対象が専門的であるほど業界への理解が深い翻訳者を探さなければいけません。

特にニッチな言語の場合、翻訳精度を再確認しましょう。

対応言語を1つに絞って品質を高めている会社もあれば、60か国以上の言語に対応している会社も存在します。

また、専門分野の確認も必須です。

「金融・経済・会計」「観光」「環境・エネルギー」「保険」「教育」「不動産」「医療・医学・薬学」「IT」「技術・工業」「書籍・漫画」「法律」「ビジネス文書」「マニュアル・説明書」「パンフレット・カタログ」など、様々な分野が存在します。

専門特化している翻訳会社も存在するので、原文の分野を正確に伝える必要があります。

翻訳の利用者

翻訳の利用者が社内であれば、ある程度予算を抑えて簡易的な翻訳にする選択肢もありますが、社外であればクオリティが優先されるでしょう。

翻訳は料金と品質が相関するので、質を求められる社外向けの文書であれば、費用の高騰は受け入れる必要があります。

継続性

継続的に翻訳を依頼する場合はコーディネーターとの関係性が極めて重要です。

信頼関係が構築できれば、より精度の高い翻訳を依頼できるようになるでしょう。

コーディネーターとの相性もチェックしましょう。

業界や言語への対応

翻訳会社には得意言語や専門分野があります。

当たり前ですが、得意な言語や専門分野を持つ会社に依頼することが大きなポイントです。

苦手分野の場合、質が劣り、納期も遅れる可能性があります。

大規模な翻訳会社は幅広いジャンルに対応できるメリットがあります。

一方、小規模の翻訳会社では特定分野の翻訳のみに特化している場合が多く、より深い翻訳が可能になることが多いです。

対応する言語やジャンルは、翻訳会社のWEBサイトなどで確認できます。

当該分野、業界での翻訳実績が掲載されているかを参考にします。

対応速度

翻訳の遅れで商機を逃してしまう可能性もあります。

急ぎの依頼の場合はスピード納品や特急納品と言った追加料金の発生を許容する必要があります。

案件の納期はもちろん、個々の連絡に対するレスポンスの早さも翻訳会社の優劣を決定する要素になります。

返答の速度に加え、質問に対する正確性も重要です。

誠実に回答してくれるなら、その翻訳会社は信頼に足るでしょう。

翻訳の品質

対外的な翻訳の場合、クオリティ低下は、自社の印象悪化に直結します。

当たり前ですが、品質の高い翻訳会社を選ぶようにしましょう。

翻訳会社によっては、少量の原文を翻訳する「無料トライアル」を提供しており、翻訳品質を判断する参考になります。

また、チェック体制を確認することも有効です。

チェック体制とは、社内で数名のスタッフによるいくつかの工程を経た上で翻訳が完成に至る仕組みのことです。

ダブルチェックがあれば、自ずとクオリティは向上します。

料金

文章のボリュームが多い場合、追加料金を求められるケースがあります。

逆に、文章の量が少なすぎる場合にはミニマムチャージ(最低基本料金)が適用されてしまうことがあります。

尚、翻訳の流れは下記の通りになっています。

1翻訳

2ネイティブチェック…翻訳言語を母語とするネイティブチェッカーが翻訳文におかしな表現や内容がないか確認し、適宜修正する

3プルーフリーディング…ネイティブチェック後の翻訳文と原文を比較し、誤字・脱字・内容のズレは無いかを確認する

ネイティブチェックやプルーフリーディングにより、精度の向上が期待できますが、これらがオプションとなっている場合もあります。

依頼前に追加サービスやオプションを改めてチェックしておきましょう。

見積の確認事項

翻訳会社選定の際は、見積もりによる比較が重要です。

必要な条件を出した上で、各社の料金を比較してみましょう。

実際の支払金額に近い具体的な料金を出してもらうためには、条件面や要望を正しく伝えることが不可欠です。

金額は、半角や全角文字の扱い方など、文字数の数え方に各翻訳会社で細かい違いがあります。

しっかりと比較できるように、各会社に条件を正しく伝えましょう。