中小・ベンチャー企業において、ビジネスアイデアの具現化を阻む大きく高い壁。
それが「資金」です。
「お金さえあれば、事業化できるのに・・・」とモヤモヤした想いを抱えている経営者も多いのではないでしょうか。
そんなとき、検討したいのが国や自治体から支給される補助金や助成金です。
補助金・助成金の申請は、中小企業や個人事業主にとって事業拡大や新規プロジェクトの推進に欠かせない資金調達手段になっています。
これを有効活用しない手はありません。
しかし、その申請手続きは煩雑で、多くの時間と労力を要す上に、結果的に不採用も多いため、「かけた時間と労力を返せ!!」といいたくなってしまうのが現実でしょう。
現実問題として、自力で補助金・助成金を採択させるのは困難です。
専門的な知識と経験を持つ補助金・助成金コンサルティング会社の支援が申請成功の鍵となります。
補助金・助成金コンサルティング会社とは
補助金・助成金コンサルティング会社は、企業や個人事業主が利用可能な補助金や助成金の情報提供から、申請書類の作成、提出、受給後のフォローアップまで、総合的なサポートを提供する専門家集団です。
補助金・助成金コンサルティング会社の主な役割は、クライアントの事業内容や目的に最適な公的支援制度を選定し、申請手続きの成功率を高めることにあります。
特に申請書類の書き方はノウハウの塊なので、採択される書き方を知らなければ、審査の俎上にも上らないでしょう。
主なサービス内容
情報提供
最新の補助金・助成金情報を提供し、クライアントに最適な制度を提案します。
頻繁に変更される条件のアップデートや新設された制度の募集要項など、有益な情報を提供してくれます。
申請書類作成
必要な書類の作成や添削を行い、申請内容の精度を高めます。
素人の作成した申請書類では、まず採択されません。
ここが最も差が出やすく、プロの実力を実感するポイントになるでしょう。
申請手続き代行
申請書類の提出や関係機関との連絡を代行し、手続きの負担を軽減します。
申請前の打ち合わせ以外はすべて代行してくれる会社もあるので、ほとんど手間いらずです。
受給後サポート
受給後の報告書作成や適切な資金活用のアドバイスを提供します。
補助金と助成金の違い
補助金と助成金は、いずれも公的機関から提供される資金ですが、その性質や受給条件に違いがあります。
補助金
補助金は採択件数や金額があらかじめ決まっており、申請すれば必ず受給できるわけではありません。
申請内容の審査が行われ、厳しい選考を経て採択が決定されます。
経済産業省のものづくり補助金、エコカー補助金、農業振興補助金、IT導入補助金などが該当します。
補助金の特徴
目的: 環境保護や地域振興など、特定の政策目標を達成するために支給されます。
審査: 一定の要件を満たし、審査を通過した事業者のみが受け取れます。
競争性: 応募者が多い場合は競争があり、採択されない場合もあります。
使途の制限: 特定の事業やプロジェクトの経費に使途が限定されています。
返済: 返済は不要ですが、事業終了後に報告書や実績の提出が必要で、使い方をチェックされます。
助成金
助成金は、一定の条件を満たせば比較的受給しやすい資金で、厚生労働省が提供する雇用調整助成金、創業支援助成金などが該当します。
要件を満たし、所定の手続きに従って申請を行えば、原則として給付されます。
助成金の特徴
目的: 事業者の活動や雇用促進、特定の社会的課題解決を支援するために提供されます。
審査: 補助金よりも要件が緩いことが多く、条件を満たせば比較的受け取りやすいです。
競争性: 応募者が要件を満たせば基本的に支給されるため、競争が少ない傾向があります。
使途の自由度: 助成金は補助金に比べて使途の制限が少ない場合が多いですが、使途を証明するための書類提出が求められることがあります。
返済: 返済は不要です。
補助金と助成金の主な違い
項目 | 補助金 | 助成金 |
---|---|---|
目的 | 政策目標の達成 | 社会的支援・課題解決 |
審査 | 厳格で競争性が高い | 条件を満たせば受給可能 |
使途の自由度 | 制限が多い | 制限が少ない |
補助金・助成金コンサルティング会社の選び方
特に補助金の場合は申請書類作成にテクニックが必要で、審査も厳しいため、なコンサルティング会社の選定が重要になります。
経験がものをいう世界なので、これまでの実績を中心に知見の豊富さを確認します。
実績と経験
過去の申請支援実績や成功事例を確認し、特定の業界や事業規模に対する経験が豊富な会社を選びます。
補助金・助成金のエキスパートであれば、全国に約3,000種類あるとされる補助金・助成金制度の中から、最適なコーディネートを行い、ピンポイントで採択を勝ち取ってくれるでしょう。
認定支援機関の有無
経済産業省の認定支援機関であるかどうかの確認も重要です。
認定支援機関は、国が認めた専門家であり、信頼性と専門性の保証といえます。
サービス内容と料金
提供されるサービスの範囲や料金体系を比較し、自社のニーズや予算に合致するかを検討しましょう。
補助金・助成金を悪用した怪しいコンサルティング会社も多く、一部で社会問題化しています。
事業計画の立案から書類作成、窓口折衝まで、補助金・助成金の申請に必要なすべての業務代行サービスを提供している会社であれば、信頼性が高いといえます。
おすすめの補助金・助成金コンサルティング会社
実績やサービス内容に定評のあるコンサルティング会社を紹介します。
HTMコンサルティンググループ株式会社
中小企業の起業から経営支援まで幅広く実施するコンサルティング会社です。
政府の認定支援機関にも認定されており、補助金について幅広い知見・実績を持ちます。
自社に最適な補助金・助成金の選定だけでなく、採択に向けた適切なアドバイスを受けられます。
申請業務は提携している行政書士が代行しており、申請の全行程で手厚いサポートが期待できます。
また、補助金が採択された後は、採択後の手続きについても相談できます。
信頼できる実績とサポート体制が魅力です。
HTMコンサルティンググループ株式会社
株式会社グロウアップパートナーズ
実績豊富な補助金コンサルティング会社です。
特に、ものづくり補助金、IT導入補助金、事業再構築補助金などの人気制度で数多くの支援実績を持っています。
補助金の選定から申請書類の作成、申請代行、採択後の報告書作成までワンストップで対応可能です。
さらに、補助金を活用した資金計画や事業戦略の立案も得意としています。
アライブビジネス
特に中小企業向けに特化したサポートを提供しています。
初回の無料相談から、申請書類の作成、提出代行までを迅速に行うサービスが高評価を得ています。
事業計画作成だけを依頼したい場合や、特定の補助金のみを対象にしたい場合も対応してくれます。
株式会社 アライブ ビジネス
RSMジャパン
世界的なコンサルティング企業なので、日本国内の補助金・助成金の申請支援だけでなく、グローバル展開を視野に入れた事業計画の立案も行っています。
外資系企業や大規模なプロジェクトに対応できる点が強みです。
業界に特化した専門知識を持つコンサルタントが申請手続きをサポートするため、高度な助言や申請成功率の高さが特徴です。
株式会社補助金パートナーズ
名前の通り補助金に特化したコンサルティング会社で、中小企業を中心とした支援に強みを持っています。
ものづくり補助金、IT導入補助金など、競争率の高い補助金の申請でも高い成功率を誇ります。
専門性の高いアドバイスとスピード感のあるサポートに強みがあります。
初回相談が無料なので、比較的小さな会社でも安心できる環境が整っています。
補助金・助成金コンサルティング依頼時の注意点
補助金や助成金の申請成功には、以下の注意も重要です。
料金体系の確認
多くの場合、成功報酬型や固定料金型でサービスを提供しています。
成功報酬型の場合、補助金や助成金が採択された場合にのみ手数料が発生しますが、報酬率が高く設定される傾向にあります。
固定料金型では申請の結果に関わらず一定の費用が発生するため、コストパフォーマンスを計算しておく必要があります。
契約内容の確認
契約内容をよく確認します。
申請代行範囲やアフターフォロー内容が明記されているかをチェックしておきます。
また、申請不採択時の対応についても事前に把握しておくとトラブルの防止になります。
自社の目的に合ったサービスを選ぶ
補助金・助成金の種類や申請要件は多岐にわたるため、自社の事業目的や計画に合った制度の見極めが必要です。
適切なアドバイスを受けるためにも、自社のニーズを明確にしておき、しっかりと要求を伝える努力をします。
まとめ
補助金や助成金は、事業拡大や課題解決を支援する重要な資金源ですが、申請には多くの手続きや書類準備が必要で、専門的な知識が求められます。
自力で対応する場合は、相応の労力を覚悟しておく必要があるでしょう。
そのため、コンサルティング会社の利用が現実的になるのです。
コンサルティング会社の活用で申請プロセスの効率化や成功率の向上が期待できます。
特に、経験豊富なコンサルタントは、申請要件を的確に理解し、申請書の記載方法や適切な補足資料の作成をサポートするだけでなく、採択可能性を高めるための具体的なアドバイスも提供してくれます。
さらに、補助金や助成金の申請はタイミングが重要です。
募集時期や締切が厳密に設定されている場合が多く、短期間で準備を整える必要があるケースも珍しくありません。
こうした場合でも、信頼できるコンサルティング会社は事前に最新の情報を収集し、適切なタイミングで申請を行えるようサポートしてくれます。
また、申請後のフォローアップや必要に応じた報告書の作成支援など、企業が安心して資金を活用できる環境を整えるノウハウも有しています。
コンサルティング会社を選ぶ際には、過去の実績、サポート体制、料金体系、そして業界や地域に特化した専門知識を持つかどうかを重視します。
特に、自治体で利用可能な補助金や助成金が異なる場合があるため、地元の事情に精通したコンサルティング会社は強力なパートナーとなり得ます。
単に申請を代行するだけでなく、事業全体を見渡しながら長期的な成長戦略を一緒に考えてくれるようなコンサルタントであれば、より多くの価値をもたらしてくれるでしょう。
ニーズに最適なコンサルティング会社を選べば、補助金や助成金を最大限に活用し、事業の成長と社会貢献を両立させるでしょう。
信頼できるパートナーを見つけ、成功へのステップを踏み出しましょう。