通訳を依頼する方法|通訳会社は料金だけでなくスキルで選ぶ

通訳会社とは

通訳会社は、言語間の通訳サービスを提供する会社のことです。

インタビューや国際会議などでよく目にするあの通訳の場面は通訳会社から派遣された通訳者が対応しているのです。

企業、政府、個人などのクライアントの依頼に応じて、サービスを提供します。

通訳の種類

通訳は大別すると3のジャンルがあり、それぞれ用途や通訳者に求められるスキルが異なります。

同時通訳

同時通訳は、大人数での会話や会議・サミットなどで必要とされるサービスです。

同時通訳はリスニングと通訳をほぼ同時に行うので、高い集中力とスキルが必要になります。

技術レベルが高くなるので、対応できる通訳者が少なく希少性があり、料金が比較的高くなります。

逐次通訳

逐次通訳は、商談やセミナーに向いているサービスです。

一定間隔で区切りながら話すとこを前提とし、その適度なタイミングで通訳するので、通訳の正確性は向上します。

正確な詳細把握が必要なビジネスシーンでも利用されます。

ウィスパリング通訳

ウィスパリング通訳とは、主に少人数での会話で用いられるサービスです。

通訳を必要とする方の近くでささやくように通訳するので、同時通訳と同じような集中力とレベルの高いスキルが必要になります。

通訳会社が必要とされる場面

グローバル化により、企業間の世界規模での交流が盛んになっています。

それに伴い不可欠になるのが、英語や中国語、韓国語などの正確なコミュニケーションです。

簡単な会話であれば、社内にいる言語スキルを持つ社員や外国人スタッフで対応できますが、専門的な会話では本格的な通訳が必要になるのです。

通訳ニーズがある業界

通訳サービスは、企業、公共機関、学校、その他の多くの分野にニーズがありますが、具体的な業界や場面を見ていきましょう。

企業の新規開拓

グローバル化により、マーケット環境は激変し、多くの企業は変革を迫られます。

多くの国や地域、そして多数の言語のクライアント、パートナー、スタッフとつながるため、通訳サービスのニーズは増加の一途です。

社員研修

企業が研修を行う場合、複数の母国語を持つ従業員に対応で通訳を必要とします。

対面での研修に加え、最近ではセミナーのWEB配信のニーズも多くなっています。

教育

国際交流が盛んな教育シーンには大きなニーズがあります。

教師やクラスメートとコミュニケーションを取るための通訳ニーズは、学習の遅れを防ぐ最良の手段です。

医療

来日して医療を受ける人々にとって医師とのコミュニケーションは高いハードルです。

通訳者は書類作成、診断の立ち会い、投薬や治療計画への理解についてもサポートするニーズがあります。

旅行

コロナ後のインバウンド観光客の増加に伴い旅行客への通訳ニーズも激増すると予想されています。

通訳ニーズがある場面

基本的に通訳のニーズは、同時または逐次ですが、近年ではオンラインの通訳需要も多くなっています。

ニーズに応じて利用形態を変えるとよいでしょう。

オンサイト通訳(現地通訳)

対面での対応が必要な場合に最適な形態です。

通訳者が会場に赴き、会話を通訳します。

活発なやり取りを行う会合や商談に適しています。

リモート通訳(遠隔通訳)

多言語のビデオ会議でニーズがあります。

オンラインで人々が集まる会議の場合、リモート通訳は効率的です。

オンデマンド通訳

複数の言語間でのコミュニケーションが生じる場合、急遽必要とされる通訳形態です。

緊急を要する医療・医薬品業界、法律業界などでニーズがあります。

通訳会社の特徴や料金

通訳会社によってサービスの質や料金は異なります。

一般的な通訳会社の特徴や料金設定をご紹介します。

通訳会社の特徴

通訳会社の特徴は、「多言語の翻訳サービスの提供」「専門的な通訳者の存在」「業界専門用語の翻訳に強み」「現地の通訳サポート提供」などがあります。

目的に合った通訳会社を選択します。

通訳会社の料金

通訳会社の料金は「通訳者の技量や経験」「通訳者の派遣先や現地サポート要否」などにより決定されます。

最低料金(ミニマムチャージ)が設定されている場合もあります。

通訳会社の選び方

依頼内容を詳細に伝える

通訳を依頼する際は、目的、言語、ジャンルなどの詳細情報をまとめておきます。

通訳会社は、その目的に応じられる専門性やスキルを持った通訳者を選択します。

そもそも依頼内容が正しく伝わっていなければ、通訳者を活用する場面でスキル不足などの問題が発生する可能性が高まります。

不安が払拭できない場合は、専任コーディネーターがついている通訳会社を選びましょう。

通訳者のスキルや知識量の確認

通訳者のスキルは最重要ポイントです。

目的や重要度によっては、正確性が求められるので高スキル通訳者が不可欠になります。

ここで必要になるのが「スキルのセグメント化」です。

正確に通訳者のスキル分けができているのか。

ここをひとつの基準にします。

また、スキルレベルによって、通訳者を指名できるのかも調べておきます。

「経験年数」「専門性」「知識量」などで通訳の質は大きく変わります。

実績などにより、通訳者のスキルを慎重に見極めることが重要です。

料金の確認

通訳会社の料金は千差万別です。

予算を伝えた上で見積を取得しましょう。

料金の変動要因は「通訳言語」「通訳時間」「通訳の種類」「利用シーン」などがあり、見積段階では料金を確定することができないかもしれません。

まずは通訳会社の基本料金を目安します。

そして、条件次第で料金が変わることを前提に、ある程度の予備予算を計上しておきます。

安すぎる料金設定は、クオリティに問題がある危険があります。

競合他社にスキル不足の可能性があるので、十分な精査が必要です。

WEB会議ツールの普及に伴い、比較的費用を抑えられるオンライン通訳をプランに加える通訳会社も増えてきました。

目的に応じて活用してみましょう。